神戸 ワイン 発祥の地

こうべわいんはっしょうのち

神戸市営地下鉄 西神中央駅の北東2.6kmに, 神戸市立農業公園(西区押部谷町高和1557-1)がある。 ここは 190haという広大な敷地を持ち, その中心にある「ワイン城」は 煉瓦敷きの階段と歩道, 赤いレンガ色の屋根と白い壁の建物, その裏に続くぶどう畑, というメルヘンチックな風景が広がる。ワイン城正面の芝生広場に横長の石碑がある。

「神戸市立農業公園 神戸ワイン城」は 昭和59年(1984) に開園した, わが国のファームパークの老舗で, ブドウ農園とワイナリー, それにホテルやレストランなどの施設からなる。神戸ワインはこのワイン城で生れた。

ヨーロッパ系のワイン用ぶどう(カベルネ・ソービニヨン, メルロー, リースリング, シャルドネなど) をここの農業公園のぶどう畑(3ha)および近隣農家(300ha)で栽培し, フルーティーでさっぱりした味わいが特徴。ヨーロッパの品評会で入賞した実績もあるといい, 年間百万本の生産量を誇る。

「農業公園・神戸ワイン城」は 神戸市が施設を整備し, 第三セクター 財団法人神戸みのりの公社が 管理運営を手がける方式を採っており, ワインの醸造・販売も すべて公社が行っている。自治体が出資するこの種の事業に共通する放漫経営・赤字体質はここにもあって, 平成元年(1989) の入場者数は50万人だったが, 現在はその半分以下に落ち込んでいて, ワインの在庫も100万本を超えているという。このため平成18年(2006) から 一部施設の営業を休止している。

写真

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碑文

神戸ワイン発祥の地

Birthplace of Kobe Wine
1984

地図

地図

西区押部谷町高和 付近