国歌 君ヶ代 発祥之地
こっかきみがよはっしょうのち
横浜の山手公園の南側に本牧山 妙香寺がある。この寺の境内に君が代発祥に関する石碑が2つ建っていて、一つには「国歌君が代由緒地」もう一つは「国歌君代発祥之地」と書かれている。
後者には「名勝史跡四十五佳選当選記念」とあり、昭和10年(1935) ごろに横浜貿易新報社(神奈川新聞社の前身)が県内の名勝史跡45カ所を募集し選ばれた場所であることを示している。前者の石碑の由来ははっきりしない。
君が代は外交儀礼上の必要から、薩摩琵琶歌『蓬莱山』から選ばれた歌詞に、英国歩兵隊軍楽隊長だったイギリス人フェントンに作曲を依頼して作られ、明治3年(1870) わが国最初の陸軍観兵式に際して明治天皇の前で初めて演奏された。しかしこの最初のバージョンの君が代は、日本語の語節を無視したメロディーが日本語になじまないため日本人には受け入れられず、10年後に現代でも歌い継がれる「君が代」に変更された。
なおここ妙香寺には、他に「日本吹奏楽発祥の地」碑がある。
境内が整理され位置が少し変わったようなので修正した。
写真
碑文
國歌君ヶ代發祥之地
名勝史蹟四十五佳選當選記念
横濱貿易新報社昭和十年十月起
當山丗三世真行院日綱
作下原町田
湯上石材店工
国歌 君が代由緒地
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