駒場 発祥之地
こまばはっしょうのち
根室本線 帯広駅から北へ約15km、音更川にかかる駒場橋の右岸西詰から西へ200mほどの小さな交差点付近に、石碑と金属標柱が並んである。石碑には「駒場発祥之地」、標柱には「駒場小学校発祥の地」とある。
最初の入植者は、明治32年(1899) で、音更川が運んだ肥沃な沖積土の多い現在の駒場橋付近であったという。碑は開拓100年を記念して平成10年(1998) に設置された。
明治42年(1909) に岐阜県の団体が今の門前地区に入植、明治43年(1910) 4月20日に内閣馬政局所属「十勝種馬牧場」が創設され「駒場」という地名になったという。牧場創設当時の面積は約9,700町歩(9620ha)だった。
大正12年(1923) 国鉄士幌線が開通し、駒場中学校(音更町駒場南1)の北数百メートルあたりに駒場駅があった。牧場は数回の改称を経て平成13年(2001) に「独立行政法人家畜改良センター十勝牧場」と改組され現在に至る。
士幌線は昭和62年(1987) 廃止された。目を細めて地図を見るとうっすら廃線跡が見えるので、たどる人もいるようだ。
→ 歩鉄の達人
写真
碑文
駒場発祥之地
平成十年九月十五日
駒場開拓百年記念事業 実行委員会