小諸 りんご狩り 発詳の地
こもろりんごがりはっしょうのち
小海線・しなの鉄道 小諸駅から北に3.5km、上信越道 E18 小諸I.C.から東に約2km、農家の庭先のような場所に、立派な石碑が置かれている。
小諸市は浅間山麓の標高700~1,000mほどの地域に果樹園が広がり、日照時間が長く、降水量が少ないことに加え、昼夜の寒暖差が大きい気候を生かした果樹栽培が盛んな地域である。現在も市内各地でりんご狩りが行われており、小諸を代表する観光農業の一つとなっている。
この地域では、明治期以降の栽培技術の定着とともに農園の開放が行われ、単なる生産・出荷にとどまらない「体験型農業」の形態が確立された。現在も多品種のリンゴ栽培と観光農園としての営業が継続されている。
尾沼園は、単なるりんごの直売所ではなく、観光りんご園としてかなり本格的な営業を行っていた。レビューサイトにおいて平成23年(2011) の利用者投稿によれば、直売所からりんご狩りの園地までマイクロバスで送迎しており、園地ではりんごの食べ放題を実施していた。 また、別の観光情報では、小諸駅からの無料送迎、小諸市内からのマイクロバス送迎、8月下旬から12月上旬まで複数品種のりんご狩りを楽しめる農園として紹介されている。
栽培面では、ミツバチによる自然受粉と有機栽培を特徴として掲げていたことも確認できる。直売所ではりんごだけでなく、りんごジュース、ジャム、漬物、野菜、土産物なども販売していた。
興味深いのは、尾沼園が「発祥」を非常に積極的に可視化していたことである。石碑を置き、諸の直売所には「りんご狩り発祥農園」の看板を掲げていた。つまり、尾沼園は現役時代から、自園を小諸の観光りんご狩りの歴史的な出発点として位置付けていたと考えられる。
一方、こもろ観光局は小諸市松井地区の松井農園について「りんご狩り発祥の地と言われています」と紹介している。松井農園は昭和16年(1941) の開園で、一般観光客を対象としたりんご狩りを早くから行ってきた農園である。公式ホームページでも平成29年(2017) から「りんご狩り発祥園」と表示があるが、碑や看板などの表記があるわけではない。
石碑では「小沼」氏になっているが、国道18号沿いの看板は「尾沼」農園となっていて、クェスチョンマークがたくさん出過ぎて混乱中。(石碑に「小沼」とは刻まれていない)
写真
碑文
小諸
りんご狩り
発詳の地小諸市菱平(略)
尾沼一男
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