小室節発祥の地

こむろぶしはっしょうのち

 
撮影:
2020年9月(写真 小諸の風 さん)
2023年8月

小海線 東小諸駅から国道141号を南東に600m、平和公園(小諸市御幸町2丁目2)内に石碑が設置されている。

小室こむろ節は、小諸市重要無形民俗文化財(指定番号 3-4)として登録されており、「小諸こもろ節」の転訛とされる。

朝廷に献上する貢馬の牧場として、平安時代の初め頃から小諸周辺には望月・長倉・塩野・菱野の牧などの官牧があった。小室節の元歌といわれるものは、祝詞調の祭礼唄で、そこに牧の中で生まれた駒ひきの唄が混成したとされる。それが若干の変化をしながら、多くの旅人に愛唱され各地に伝播し、越後追分・出雲追分・江差追分などになったということである。特に、中山道と北国街道の分岐点の追分宿で、飯盛女等により唄われたのが、信濃追分節という座敷唄である。

江戸時代には、小諸の祇園祭でも歌われていた記録が残され、また、広く知られていたことは、松尾芭蕉の門下生、水田正秀や、小林一茶の句からもうかがえる。 

なお小室節研究については長尾真道氏頼りであるようだ。

写真

  • 小室節発祥の地 (2023)
  • 小室節発祥の地 背面(2023)
  • 小室節発祥の地 碑陰(2023)
  • 小室節発祥の地(2023)
  • 小室節発祥の地 (2020)
  • 小室節発祥の地 碑陰(2020)

碑文

追分節の源流

小室節発祥の地

こもろ出て
見よや
浅間の山に
今朝も
三筋の
煙り立つ

集成者 長尾真道

昭和六十三年五月

第10囬小室節全国大会記念として
小室節保存会建之

塩川忠巳 書

地図

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