長崎 商工会議所 発祥の地
ながさきしょうこうかいぎしょはっしょうのち
長崎電軌 築町停留所から50mほど北。十八銀行本店に向って右側の駐車場、築町通りに面して「長崎商工会議所発祥の地」と書かれた、Vの字をかたどったような ユニークな形の石碑が建っている。発祥碑の隣に「俵物役所跡」の石碑があり,また「十八希望の鐘」と名付けられた3本の背の高い塔が建っている。
商工会議所は 商工業の発展・改善を目的として,一定地区内の商工業者によって組織される経済団体で,
- 一つの地域に一つだけしか設立できない。
- 会員は地域内のあらゆる業種・業態の商工業者で構成される。企業の規模によらない。
- 公益法人として 組織や活動などの面で強い公共性を有する。
などの特徴がある。
日本の商工会議所の数は 平成22年(2010) 現在,514箇所ある。
明治11年(1878) に最初の商法会議所が東京で設立され,以後 大阪・神戸など 主要都市で商法会議所が設立された。長崎においても明治12年(1879) に,ここ築町の現 十八銀行本店の所在地に「長崎商法会議所」が設立された。わが国で第5番目の商法会議所であった。
その後,明治15年(1883) 長崎商工会,明治26年(1893)「長崎商業会議所」,昭和3年(1928)「長崎商工会議所」と名称・組織を変え,昭和25年(1950) に商工会議所法に基づき「長崎商工会議所」を改組して現在に至っている。
写真
碑文
長崎商工会議所発祥の地
長崎商工会議所の前身長崎商法会議所は明治十二年十月一日この地松田商工内に創設された。設立の目的は開国後の自由通商制に沿う,旧来の長崎制限貿易の改組と通商近代化にあり,旧長崎本商人らの議員五十人は松田源五郎を初代会頭に推しその卓抜な指導と議員の戮力はよく苦難経営に耐え,世紀の道の第一歩を印した。今日草創百年に方り碑を建て先蹤の徳を魂を頌える。
昭和五十四年十月
長崎商工会議所