なりやまあやぐ 発祥の地
なりやまあやぐはっしょうのち
宮古島の南の海岸線。“シギラベイカントリークラブ”の東の静かな入江に “イムギャーマリンガーデン”がある。その駐車場の一角に「なりやまあやぐ発祥の地」と書かれた歌碑が建つ。
「なりやまあやぐ」は 妻が夫を諭す教訓歌として古い昔から伝わる民謡で、宮古では知らない人がいないポピュラーな歌。碑文の中にも記されている歌詞は意味がわからないが、フレーズごとの意訳が 「民謡・沖縄の歌(訳詞)」にある。
「イムギャーマリンガーデン」は「光と水と緑にあふれた豊かなまちづくり」に沿って整備された テーマパークで、ダイビングポイントとしても知られている。 変化に富んだ海岸線が続き、周辺には遊歩道や公園などもあり、展望台からは美しい海岸線を見わたすことができる。
写真
碑文
なりやまあやぐ発祥の地
なりやまあやぐ
一、サー なりやまや なりていぬなりやま
すぅみやまや すぅみてぃぬ すぅみやま
イラユマーン サーヤーヌ
すぅみてぃぬ すぅみやま
二、サー なりやまや参 ってぃ なりぶりさますなよ
すぅみやま参ってぃ すぅみぶりさますなよ
イラユマーン サーヤーヌ
すぅみぶりさますなよ
三、サー馬 ぬまん乗 らば 手綱ゆゆるすなよ
美童屋行 き心 許すなよ
イラユマーン サーヤーヌ
心 許すなよ
碑文
なりやまあやぐは宮古を代表する民謡として広く愛唱されている。
友利では、明治から大正にかけて、佐久本武佐氏、下地亀氏、川満恵長氏らによって、おのおの叙情的歌謡として即興で歌われたと伝えられている。 これが、地域で歌い継がれていた。
1960(昭和35)年、友利實功氏が宮古で行われた琉球放送ラジオの素人のど自慢大会で「なりやまあやぐ」を初めて電波にのせ、世に広く知られる ようになる。
なりやまあやぐ発祥の地が友利であることを、未来永劫、後世に語り継ぐため、ここに歌碑を建立する。2005年9月
なりやまあやぐ歌碑建立委員会