夏目氏 発祥の地
なつめしはっしょうのち
篠ノ井線 篠ノ井駅と稲荷山駅の中間あたりの西、篠ノ井線の北西側にある湯ノ入神社城(長野市篠ノ井石川1988)の石段下に石碑が建つ。脇には夏目漱石の先祖発祥の地と題された札が併設されている。
平成30年(2018) 11月11日に除幕となった。
写真
碑文
夏目漱石の先祖
夏目氏発祥の地
蒼月書
夏目漱石の先祖発祥の地
(湯入神社城と小名
夏目田 ・みのわ・城ノ越・屋敷等の居館あと)所在 篠ノ井石川山田・米平
解説 更級郡史によると夏目氏は、「石川村の夏目平に居り夏目氏を
稱 す系圖 5世を列す石川村鶴牧 城は夏目氏の要害なるべし應仁 中左衛門 尉為定 と云う者あり村上兵部 兵部 政清の執事 たり子孫、美濃守、大和守等を経 、夏目左近 将監 國平 と名乗るも、故 あり去りて三河 に赴 き徳川氏に仕 ふとある」。
湯入神社にはかつて土塁跡や出城(みのわ)が有る。城より西五十メートルには小名 夏目田・屋敷・石川しふ等、住居跡と思しき所あり、ここより相当な権力者でなければ使えないであろうと思われる、白磁 ・青磁 が出土し、須恵器 ・土師器 などが出土している。
また、鉄の加工を行ったと思われる八の字型の煙道 も確認され、羽口・刀子 も出土している。
地名も屋敷・城の裏・城の越・天池 など城に関するものも多く残っている。平成三十年十一月吉日
長野漱石会
下石川区