錦鯉 発祥之地(移設)
にしきごいはっしょうのち
上越線 越後川口駅から北へ10km、
錦鯉は、普通の真鯉を観賞用に改良・養殖した鯉。一般に黒っぽい鯉以外は“色鯉”といい、特に赤い鯉を‘緋鯉’というが、色彩や斑点など色を改良したものを“錦鯉”という。錦鯉には模様によって多くの品種があり、紅白・大正三色・昭和三色・浅黄・べっ甲……などの名前がついている。
鯉は古くから食用として養殖されていたが、江戸時代の中頃に突然変異で発生した緋鯉を交配してできた変種が観賞用として養殖されたのが錦鯉の始まりと言われ、その発祥の地が新潟県中央部の山古志郷(現在の長岡市周辺)であったとされる。
明治時代になると錦鯉の存在が広く知られるようになり、次々と新しい品種が開発されていった。さらに大正3年(1914) に東京博覧会に出品されたことがきっかけで、錦鯉の人気が爆発的に広まった。
現在、錦鯉の産地は長野県・茨城県など全国に広がっているが、新潟県が大きなシェアを占めている。
しかし平成16年(2004) の中越地震、平成19年(2007) の中越沖地震と立て続けに震災を受けて、山古志・小千谷などでは養殖池が破壊されるなど大打撃を受けた。ここ山古志の錦鯉養殖組合は大きな負債をかかえて解散するなど、一時は壊滅状態とまで言われた。その後徐々に復興しつつあるらしいが、山古志の錦鯉センターを訪れた時には、まだ閉鎖されたままだった。
移設準備中で、当地から1.2km北東の長岡市役所山古志支所隣にあるやまこし復興交流館おらたるに仮設置とのこと
【錦鯉発祥の地】山古志を含む一帯の地域は二十村郷と呼ばれ、錦鯉発祥の地です。
— 山古志住民会議 (@yamakoshiMTG) 2016年6月20日
これを記念した“錦鯉発祥之地”の石碑。本日より移設に合わせてやまこし復興交流館おらたるに仮設置されています。#山古志 #錦鯉 #錦鯉発祥の地 #おらたる pic.twitter.com/P8iFRWX1Xa
→ 錦鯉発祥之地
写真
碑文
錦鯉発祥之地
昭和四十一年十一月丙午
錦鯉発祥の地「山古志村」
清らかな水と伝統の技法が
泳ぐ宝石 錦鯉を育てた。
錦鯉発祥の地「山古志村」は,新潟県のほぼ中央に位置し,雪国新潟県でも1,2位をあらそう豪雪地,澄んだ空気,豊かな緑,そして,山を切り開いて頂まで 続く田畑はまるで村全体が箱庭のような美しさです。山古志の錦鯉は一名「色鯉」とも言われ,山古志地方の水質,土質等に適しているため古くから愛育されて おり,その起源は天明4年(1784年)頃とも言われております。清らかな水と伝統の技法で育てられた錦鯉は20品種以上にのぼり,鑑賞魚として遠く海外 にも輸出される等錦鯉発祥の地にふさわしく国内は勿論海外でも高い評価を得ています。
赤・白・黒・青・金・銀 カラフルな衣裳を身にまとい悠々と泳ぐ姿は,私たちの心にやすらぎと潤いを与えてくれる。
錦鯉は,人を恐れることがなく大変馴れやすいと同時に,大小の違いがあっても,決して争わない優しさを持っており,その華麗な色彩と優雅な姿は「心の時 代」と言われる今日の私たちの日常生活に,ゆとりとやすらぎを与えてくれます。中央アジアが原産と言われる錦鯉は,3~5年で成魚となり,魚令は100年 を超えるものもあります。又,その色合いや模様などにより一匹数百万円もする逸品もあります。老若男女を問わず,家族ぐるみで飼育を楽しめるのも錦鯉の良 さであり,庭や室内など,どの様な場所でも気軽に楽しむことができます。