RCC 発祥の地

ろっくくらいみんぐくらぶはっしょうのち

阪急電鉄 神戸本線 芦屋川駅から北西に1.5km。芦屋川に沿って北に進むと,10分ほどで住宅地から六甲山に入る。さらに進むと“滝の茶屋”がある。ここを抜けるとすぐに“高座の滝”に達する。高座の滝は落差10mほどの夫婦滝で,昔は修験者の道場だったという。

滝の左側の壁面にレリーフが取り付けられている。

19世紀にヨーロッパでロッククライミングが行われるようになって半世紀後,大正時代に日本でもようやく西洋式の登山が行われるようになり,大正13年(1924) に新聞記者だった藤木九三氏がヨーロッパから帰りロック・クライミング・クラブ(RCC)を結成した。RCCは六甲山の芦屋ロックガーデンを活動の場として,日本の登山界に初めてロッククライミングを紹介した。

芦屋ロックガーデンは,高座の滝から更に登ったところにあり,風雨によって花崗岩が浸食されて造りだされた特異な景観地で,途中鎖を伝って上る場所もある。ここでロッククライミングが行われたことにより「近代登山の発祥地」とも呼ばれている。

芦屋ロックガーデンには環境庁が設置した案内板が建っている。

藤木像のレリーフは槍ヶ岳にも設置されている。

写真

  • ロックガーデン説明
  • ロックガーデン展望
  • レリーフと高座の滝
  • 藤木九三レリーフ 説明
  • RCC発祥の地 藤木九三レリーフ

碑文

R.C.C.(1924)発祥の地

藤木九三翁像(1963)建之

藤木九三氏のレリーフ

藤木九三氏(1887年~1970年)は、日本を代表する登山家であり、優れた指導者でした。山岳詩人として多くの著書を残され、ロックガーデンの名付け親と言われています。このレリーフは我が国登山界に寄与された功績を称え、その人柄を慕う関西の岳人達により1963年5月12日に設置されました。
毎年9月末の日曜日に山仲間が集い、故人を偲び登山の発展と安全を祈る藤木祭が開催されています。

日本山岳会関西支部
兵庫県山岳連盟
大阪府山岳連盟

ロックガーデン

「ただひとりとかげ極めこむ日もありて物音絶えし岩場なりしか」と富田粋花の詩のとおり,花崗岩が風雪の侵食によって、つくりだされた特異な景勝地,大正13年(1924)ごろからロック・クライミング・クラブの人々によって,登山練習がはじめられた近代登山の発祥地である。

環境庁・兵庫県

地図

地図

東灘区本山町森 付近 [ストリートビュー]