ロケット 発祥之地
ろけっとはっしょうのち
中央本線 西荻窪駅の1kmほど北にある桃井原っぱ公園の南西部に、2つの石碑が並んでおり、左側側の四角いものがロケット発祥碑だ。
この場所は、日産自動車になる前はプリンス自動車工業、その前は富士精密工業という名前だったそうで、更に遡ると中島飛行機の発動機工場だった。
従前は、日産東京販売株式会社荻窪店(杉並区桃井3丁目5-5)敷地 南西隅にあったが、平成4年(2022) 頃 杉並区立桃井原っぱ公園(杉並区桃井3丁目8-1)に移転した。
写真
碑文
ロケット発祥之地
戦後間もない昭和28年, 旧中島飛行機から社名を変えた富士精密工業は 東京大学生産技術研究所(現, 文部科学省宇宙科学研究所)の指導を受け, ロケットの開発に着手した。 2年後の昭和30年にはペンシルロケットの初フライトに成功し, これが日本のロケット第1号となった。
爾来, 約半世紀, 富士精密工業は, プリンス自動車工業, 日産自動車, アイ・エイチ・アイ・エアロスペースと変遷を重ねたが, ロケット技術は脈々と後進に受け継がれ, 現在の日本の主力ロケットを生み出す原動力となった。 ロケット開発の拠点たる日産自動車荻窪事業所は 平成10年5月に群馬県富岡市へ移転したが, 跡地は再開発されることになった。
この地の生み出した創造的意義に鑑み, ここに記念碑を建立し, 往時を偲びつつ, 宇宙開発のさらなる発展を祈念するものである。平成13年11月
旧富士精密工業株式会社
旧プリンス自動車工業株式会社
旧日産自動車株式会社
宇宙航空事業部
有志一同
◆お知らせ◆
本記念碑は、「ロケット発祥の地記念碑建立実行委員会」からの譲渡の申し出を受け、桃井原っぱ公園内に移設いたしました。
以前より、ガラス部分が曇っていて中身(ペンシルロケット)が見えない状態になっていることについて、区から前期実行委員会に監修等の対応をお願いしております。
戦法の予定としては、現状のガラス板部分は外し、石等を加工したペンシルロケットのレリーフ的なものを取付けるとのことで、できるだけ早く対応したいと申しておりますので、恐縮ですが、今しばらくお待ちくださるようお願いいたします。〓杉並区みどり公園か〓