佐久川いも 発祥の地

さくがーいもはっしょうのち

琉球(沖縄)では主食に(んむ)が食べられていたので、増産のため改良種が検討された。数ある芋(関東で言うところのいわゆるさつまいも)のうち、品種改良により明治25年(1892) に佐久川サクガー種を作り出したのが佐久川清助さんだった。

泊黒・暗川・名護和蘭の3品種を混植して得た種から痩せ地に植えたりした後、8年がかりで白皮白肉・肉質はやや粘質・早熟・夏植えに適し土質を選ばない多収品な品種を固定した。昭和9年(1934) に沖縄百号等の新品種が奨励品種となるまで、沖縄県の奨励品種のひとつであり、その後も改良種の親として昭和25年(1950) まで使われた。

写真

  • 佐久川いも発祥の地
  • 佐久川いも発祥の地
  • 佐久川いも発祥の地 背面

碑文

佐久川いも発祥の地

佐久川清助生誕150年記念事業

佐久川清助氏は一九六九年 明治百年を記念し農林大臣より農林漁業先覚者として顕彰された
翌年その偉業を称え比謝区民により当地に「佐久川いも発祥の地」記念碑が建立された
現在の石碑は佐久川氏生誕一五〇年にあたり同記念事業実行委員会が改修したものである

二〇〇一年十二月

佐久川清助生誕一五〇年記念事業
実行委員会 読谷村長 安田慶造
比謝区長 稲福智春

地図

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中頭郡読谷村字比謝 付近 [ストリートビュー]