四国・九州を結ぶ フェリー 発祥の地
しこくきゅうしゅうをむすぶふぇりーはっしょうのち
予讃線
“フェリー”とは,旅客や貨物を鉄道車両や自動車と一緒に運搬する船のことで,“カーフェリー”とも呼ばれる。もともと英語の "ferry" は“渡し船”のことで,自動車を運ぶ船のことも 同じ ferry と呼ばれていた。
日本におけるフェリーは,1911(明治44)年に 関門海峡を結んで鉄道車両を輸送した“関門航路”が最初であったと思われる。自動車を運んだ例としては,太平洋戦争前に,北九州の洞海湾や鹿児島の桜島など,ごく短距離を運んだ例があるようだが,本格的に広まったのは戦後になってからで,1950(昭和25)年に開始された“関門海峡フェリー”が最初で,次いで 宇高航路・明石海峡・鳴門海峡などの航路が開かれた。
四国と九州を結ぶフェリーは,1965(昭和40)年に 宇和島運輸によって,八幡浜(愛媛県)~臼杵(大分県)の間に就航したのが最初であり,次いで 1987(昭和62)年に八幡浜~佐伯(大分県)間の航路が開設された。
現在でも宇和島運輸が八幡浜-臼杵間のフェリーを運航しており,別に九四オレンジフェリーによる便もあって,両社合せて 1日14便が運行されている。
写真
碑文
四国・九州を結ぶ
フェリー発祥の地八幡浜市長
平田久市書昭和39年2月10日八幡浜港と臼杵港との間に初めてフェリーボートが就航し四国と九州の産業経済文化の交流が飛躍的に発展いたしました
このたび重要港指定30周年を記念してここにこの碑を建てます。平成3年3月吉日