篠山木挽き唄 発祥の地
しのやまこびきうたはっしょうのち
関東鉄道 常総線 石下駅から南西に約2.5km、石下駅~南石下駅の間にある石下大橋で鬼怒川右岸に渡った先の南側、狭い路地を進んだ所に篠山中央農村公園がある。地域の集会所も擁する敷地内の正面の森川観音堂に向かって右前に、高さ2mほどもある石碑が置かれている。
昭和29年(1954)に、
なお、石下町は平成18年(2006)に水海道市と合併し、常総市となった。
写真
碑文
篠山木挽き唄発祥の地
篠山木挽き唄
(ハアー ゼイコン ゼイコン)
ハアーここは篠山
ハアー木挽きの里よ
(ハアー ゼイコン)
昔しゃ殿様
アレヨ鹿狩りによ
(ハアー ゼイコン ゼイコン)
篠山木挽き唄の由来
木挽き唄は、全国を渡り歩く専门の木挽師の间で」唄いつがれてきた仕事唄といわれている。
江戸時代の寛文十一年(一六七一年)に成立した篠山村は、北総台地の一角をなし、鹿狩りが行われるような一大山林を形成していたことが、「ここは篠山 木挽きの里よ 昔しゃ殿様 アレヨ 鹿狩りによ」の歌詞によってうかがい知ることができる。
いつしか篠山には木挽きを生業とする人々が住み、やがて木挽き職人のふる里として広く知られるようになった。仕事唄としての「篠山木挽き唄」も広まり、郷土民謡として今日まで綿々と唄いつがれており、一層の普及、伝承を図るべく「篠山木挽き唄全国大会」を開催している。
石下町合併五十周年に当たり、地域固有の文化である郷土民謡「篠山木挽き唄」を後世に永く伝えるため建立する。平成十五年十一月十六日
石下町合併五十周年記念事業実行委員会
長塚白芽書