市立大学の発祥
しりつだいがくのはっしょう
大阪地下鉄 中央線・千日前線 阿波座駅から 南東に400m。市立明治小学校の南に隣接して阿波座南公園がある。公園の南西隅にある 明治会館(西区立売堀2丁目2-1)の入口脇に「大阪商業講習所跡」と刻まれた石碑と 説明板が建っている。
「大阪商業講習所」は 明治13年(1880)に, 東京に次いで2番目の商法学校として, 五代友厚ら大阪財界有力者によって創設された。その後明治22年(1889)に大阪市制の発足に伴い「市立大阪商業学校」と改称。さらに「市立大阪高等商業学校」「大阪商科大学」(日本最初の市立大学)を経て, 昭和24年(1949)大阪市立都島工業専門学校・大阪市立女子専門学校と統合して 新制大学 「大阪市立大学」となった。
写真
碑文
大阪商業講習所跡
明治十三年 新しい商業の学問の必要を感じた 五代友厚ら先覚の町人によって開設され現市立大学の発祥となった
市制施行七十周年記念
昭和三十六年三月 大阪市建立
大阪商業講習所跡
大阪商業講習所は, 商業の町大阪に商業学校がなかった ことから, 商業教育機関の必要を感じた五代友厚らによって明治十三年この地に開設された。
この講習所は, 翌明治十四年には 大阪府の管理となったが, のち市立大阪高等商業学校・大阪商科大学・大阪市立大学へと発展した。