草加せんべい 発祥の地
そうかせんべいはっしょうのい
東武鉄道伊勢崎線 草加駅の北方およそ1.1㎞、松原団地駅からは南東におよそ1.3㎞。神明神社近くに「おせん公園」という小公園がある。この公園の中央に写真に示す石碑が建っている。碑はせんべいの形をしていて、高さ3メートル以上もあろうかという大きなもの。彫られている「草加せんべい発祥の地」の文字も大きい。
全国的に「せんべい」と言えば文句なしに「草加」だが、草加せんべいの発祥に関して「おせんさん」の伝説がある。
昔日光街道の草加宿で、おせんさんという女性がダンゴを売っていた。毎日売れ残った団子の処分に困っていたが、ある時「団子を捨てるのはもったいない。つぶして乾かし焼き餅として売ってはどうか」とアドバイスする人がいた。そこで焼き餅にして売ったところ、大変な評判となり街道一の名物となった。
草加駅前にはせんべいを焼くおせんさんの像がある。
現在草加市内には60軒以上のせんべい店があると言われ、草加駅からおせん公園までの道路沿いにも驚くほどの数のせんべい店が見られる。
写真
碑文
草加せんべい発祥の地
草加が全国に誇る伝統産業の「草加せんべい」を継承し、後世に伝えるため、ここに多くの市民等の賛同を得て、「草加せんべい発祥の地碑」を建立する。
平成4年11月せんべい・あられの日
草加せんべい発祥の地碑建立実行委員会
委員長 大川久夫
副委員長 篠田清
この地で発祥した塩せんべいはその豊かな味と香りにより草加の名を全国にひろめた。