ソニー 創業の地

そにーそうぎょうのち

山手線 大崎駅から北東に700m。環状6号線の“御殿山小学校前”交差点と“御殿山交番前”交差点の間に“ガーデンシティー品川御殿山”という巨大なオフィスビルができた。そのビル前の植込みにガラスを集成して青緑色に見える碑が建っており,この地でソニーの前身“東京通信工業”が創業したことが記されている。

ソニー㈱は,井深大・盛田昭夫氏らによって 昭和21年(1946)に,東京日本橋の白木屋デパート(現在のコレド日本橋の場所)の一画を借りてスタートした“東京通信工業”に始まる。設立の翌年にはデパートの売場拡張のため立ち退きを要求され,品川・御殿山にあった 70坪の古い倉庫を手に入れて移転した。この石碑は 御殿山への移転を記念して設置されたものである。

昭和33年(1958)には「ソニー株式会社」と社名を改め,日本初のテープレコーダーやトランジスタラジオなどはここ御殿山で開発された。以来 御殿山周辺に多数のソニー関連ビルが林立し,地図によると11号館までの数字が見られる。まさに“ソニー村”と言ってもいい状態となった。

創業から60年を経過した平成19年(2007),ビルが老朽化し手狭になったため,品川駅の東側(港区港南)に新しい本社ビルを,また 大崎駅近くに“ソニーシティ大崎”を建設,多数の小規模なビルに分散していた事業所をまとめ,御殿山の創業の地のは売却された。ソニー村跡地はオフィスビル“ガーデンシティ品川御殿山”と,複数の高層賃貸マンション“プライムメゾン御殿山イースト・ウェスト”などに変貌している。

写真

  • ソニー創業の地
  • ガーデンシティ品川御殿山

碑文

ソニー株式会社は昭和22年(1947年)1月20日この土地に70坪の工場を得て東京通信工業株式会社として 今日への第一歩を印した

昭和36年2月

ソニー株式会社

地図

地図

品川区北品川6丁目 付近