水道 発祥の地
すいどうはっしょうのち
小田急電鉄 螢田駅の西 500m。狩川と仙了川の合流点近くの小公園に石碑が建つ。この碑は平成16年(2004) に小田原市水道局により建てられたもので, 当時のいきさつなどは 碑文に書かれている。
もともとこの場所は 昭和初期に掘られた 深井戸があった所で, 現在も井戸跡が残っていて, その蓋だけが 石碑の横にみられる。井戸は昭和11年(1936) から昭和47年(1972) まで 小田原市内に水道水を供給し続けた。
現地は 石碑が建ち, 井戸跡があるのみで, 他に何の説明もない。
写真
碑文
水道発祥の地
上水道発祥の地
小田原市の上水道は, 昭和八年三月に事業を創設し, この地(当時の足柄村清水新田及び飯田岡)に最初の水源を求め, ここから取水した水を小峰配水池に送水し, 昭和十一年三月に給水を開始した。創設当時における給水区域は, 旧小田原町一円(緑, 新玉, 幸及び十字)で, 計画給水人口は三万五千人, 計画一日最大給水量は五千七百七十五立方米であった。
わたくしたちは, この地に水源を求めるに当たって, 関係者の多くの努力と協力があったことを後世に伝えるとともに, さらにあすの発展をもたらすことを希望するものである。平成十六年一月吉日 小田原市水道事業