鉄道発祥の地

てつどうはっしょうのち

品川駅の1番線 山手線ホームの中央付近に「鉄道発祥の地」と書かれた やや大型のタイルが埋め込まれている。

日本最初の商用の鉄道は明治5年(1812) に新橋(汐留)~横浜(桜木町)間に開通したとされているが,実は正式開業の半年ほど前に品川~横浜(桜木町)間で仮開業している。つまり品川駅は,桜木町駅と共に日本で最初の鉄道駅である。しかし,品川駅が開業したのは明治5年(1812) のことだが,1番線ホームのタイルには「Since 1885」と書かれている。これは何を意味するのだろうか。

品川駅の歴史を調べてみると,明治18年(1885) に「日本鉄道品川線が乗り入れ」とある。“品川線”というのは 日本鉄道(私鉄)が 赤羽~新宿~品川間(21㎞)に敷設した路線で,現在は山手線の一部となっている(池袋~赤羽間は 赤羽線→埼京線)。つまり,品川駅は「山手線の発祥の駅」であって,現在でも山手線の起点駅となっている。「鉄道発祥の地 Since 1885」という表現にはいささか納得がいかないが,「山手線発祥の地 Since 1885」とでも書いてもらえれば 納得がいったのだろうと思う。


他のホームまで事細かに観察していないが、すくなくとも2番線には表示が無いようだ。

山手線等の大都市圏鉄道は輸送に見合うだけの充分なプラットホームの幅が足りなく、線路への転倒事故が多発していることから、ホームドア設置が推進されている。また、品川駅においては他にも、バリアフリー化やエスカレーター増設、新駅設置等の影響もあり工事が進められており、ホーム地面の表示は一端撤去かと思われたが、タイルが剥がされ仮舗装となってもそこに置かれているようだ。

写真

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碑文

鉄道発祥の地

SHINAGAWA STATION
山手線0km
Since 1885

JR東日本
品川駅

地図

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