東京府 豊島師範学校 同附属小学校 発祥之地

とうきょうふとしましはんがっこうはっしょうのち

山手線・西武池袋線・東武東上線・地下鉄 丸ノ内線・有楽町線・副都心線などが乗り入れるターミナル 池袋駅 西口にある“東京芸術劇場”の北西に隣接して“池袋西口公園”がある。公園の中央付近の竹垣に囲まれた一画に, 文字と校章が刻まれた, 白と黒の石材を組みあわせた石碑が建つ。碑の背面には 両校の沿革概要が刻まれているが 碑の近くまで入れないため よく読み取れない。それを補う目的だろうか, 石碑の背後に説明板が建てられ, 石碑裏面の碑文と同じものが書かれている。

池袋西口公園は、豊島師範学校とその付属小学校の跡地である。「東京府豊島師範学校」は 明治42年(1909) に この地に設立され, 昭和17年(1924)「東京第二師範学校」と改称した。第二次大戦末期に空襲により校舎が全焼したため, 昭和21年(1946) 小金井市の旧陸軍技術研究所の跡地に移転。昭和24年(1949) 東京の4つの師範学校(青山師範=東京第一師範, 豊島師範=東京第二師範, 大泉師範=東京第三師範, 青年師範)が合併して「東京学芸大学」となった。

戦後この地はヤミ市となって 暗い雰囲気の一画になっていたが, これを整備して 昭和45年1970) に池袋西口公園となった。その後 池袋駅西口一帯の再開発に伴い 公園も再整備され, 平成2年(1990) には 付属豊島小学校跡地に東京芸術劇場もオープン。 これに合わせて公園も劇場の前庭公園として再整備された。

写真

  • 豊島師範学校発祥之地 碑文看板
  • 豊島師範学校発祥之地
  • 豊島師範学校発祥之地 碑陰
  • 豊島師範学校発祥之地

碑文

東京府豊島師範学校
  同 附属小学校 発祥之地

沿革の概要
一、明治四十一年十一月
東京府豊島師範学校
設置告示
一、明治四十二年四月
此の地に校舎新築・開校
一、明治四十四年四月
附属小学校開設
一、昭和十八年四月
東京第二師範学校と改称
一、昭和二十年四月
空襲により附属校舎を残
して全焼
一、昭和二十二年一月
本校小金井の地に移転
一、昭和二十四年五月
東京学芸大学に発展し
附属小学校は附属豊島
小学校と改称
一、昭和三十九年三月
豊島小学校小金井に移転

昭和四十八年三月建之

豊島師範学校同窓会 撫子会
同 附属豊島小学校  同窓会

碑銘 中根喜作書
校章 

地図

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豊島区西池袋1丁目 付近 [ストリートビュー]