筑前琵琶発祥百年記念
ちくぜんびわはっしょうのち
西鉄 天神大牟田線 西鉄平尾駅の南300m。天台宗 成就院(福岡市南区高宮1丁目21-7)本堂の前に琵琶の図を描いた発祥百年記念碑と 「筑前琵琶のながれ」という副碑が建つ。
1200年ほど前(奈良末~平安初め)のこと, 病気で失明し盲僧となった
「玄清流盲僧琵琶法楽」は筑前琵琶の源流で, 昭和39年(1964)福岡県無形文化財の指定を受けている。
写真
碑文
妙音を
かしこまりきく
石千鳥筑前琵琶発祥百年記念
福岡旭会創立80年記念
筑前琵琶のながれ
- 天平神護2年(765年)
- 橘玄清, 太宰府に生る。
- 延暦4年~7年(785~788年) (京都滞在)
- 天台宗総本山比叡山延暦寺一乗止観院(現在根本中道)
- 建立の際, 盲僧琵琶を弾じ之を成就させる。
- 延暦8年(789年) (京都滞在)
- 太宰府四王寺峰北谷に成就院創建
- 安永10年(1781年) 橘真定
- 京都青蓮院門跡に請い, 盲僧部再興
- 嘉永1年(1848年) 初代 橘旭翁
- 橘智定, 博多下赤間町に生る。
- 明治22年(1889年) 初代 橘旭翁
- 盲僧琵琶を改良芸能化, 教授を初める。
- (盲僧琵琶 ― くづれ琵琶 ― 滑稽琵琶 ― 端歌)
- 明治31年(1898年) 初代 橘旭翁
- 上京(金子堅太郎伯, 頭山満翁等の庇護, 支援を受く)
- 明治32年(1899年) 初代 橘旭翁
- 改良琵琶を筑前琵琶と命名統一する。
- 明治42年(1909年) 初代 橘旭翁
- 福岡旭会設立(1月24日水茶屋常盤館)
- 明治42年(1909年) 初代 橘旭翁
- 日本旭会設立(同日, 東京)
- 明治43年(1910年) 初代 橘旭翁
- 五絃琵琶を創作, 特許をとる。
- 大正7年(1918年) 二世 橘旭翁
- 全盛時代 (高野旭嵐, 高野旭方, 丸旭菊等名人続出)
- 正和15年(1940年) 三世 橘旭翁
- 戦後, 新形式の新曲を多数創作
- 琵琶界再興の基礎を築く。
- 昭和47年(1972年) 四世 橘旭翁
- 現在に至る。
玄清法印始祖より 1,200年
筑前琵琶 芸能化より 100年
福岡旭会創立より 180年平成2年 御大典祝日
日本旭会総師範
福岡旭会会長 中村旭園