達磨御焚上 発祥之地
だるまおたきあげはっしょうのち
両毛線 前橋駅から北に500m。八幡宮公園内というか八幡宮(前橋市本町2丁目9-21)境内に、黒御影石の「達磨御焚上発祥之地」碑が建っている。この碑は平成4年(1992) に、前橋市制百周年を記念して建てられた。
前橋の新春の行事といえば毎年1月9日の初市、通称「ダルマ市」で、前橋全町が賑わう。そしてその初市で、古いダルマの供養が行われる。
地元の企業の名前入りの大きなダルマや個人が持ち込んだ小さなダルマが、一年間の役目を終えて祈願が成就して両眼の入れられて(両眼の入っていないものもあ る)、しめ縄を張った会場に積み上げられ、やがて神官の祝詞・お祓いの後、ダルマ達にに火がつけられ「お焚き上げ」になる。
前橋の初市の起源は、元和3年(1617) より毎月四と九の日に開かれるようになった雑貨の市“六斎市”で、これと正月に開かれる生糸の取引とが融合して毎年1月9日に行われるようになったとされる。
写真
碑文
前橋市制施行百年記念
達磨御焚上発祥之地
岡庭征人 謹書
初市縁起由来記
八幡宮の摂社 八坂神社は京都祇園の八坂神社の御分霊を勧請 江戸時代には全町あげての祇園祭が行われた と並んで名君酒井忠挙公の奨めによる「市」は天和三年(一六八三)から毎月四・九の日に開かれ(六斎市)前橋の商工業発展の基礎となった 正月の初市は幕末 生糸の取り引きから生まれ 縁起だるまの売買は前橋に欠かせない風物詩として 全国に名を馳せるに至った 時あたかも平成四壬申年一月九日 前橋市制百周年の輝かしい年頭に当り 日本屈指の祭典を後世に伝えゆくために 初市「達磨御焚上発祥之地」記念碑を建て 初市縁起の由来を記し 賛同者の意を体して ご芳名を連ね鄭重に刻して 永く保存するものである
撰文 八坂神社宮司 宮澤健二
寄付者芳名
金参拾万円 群馬県だるま製造協同組合
同 群馬県神農街商協同組合
金拾万円 株式会社群馬銀行
同 株式会社東和銀行
同 群馬県経済農業協同組合連合会
同 蔵前産業(株) 橋本 勝
金五万円 カネコ種苗(株) 金子才十郎
同 佐田建設(株) 佐田武夫
同 富士オート(株) 斉藤武二
同 大和設備工事株式会社
同 (株)吉田鉄工所 吉田 勲
同 上毛資源(株) 佐伯詔一金五万円 (株)開国屋 渡邊敏彦
同 (株)群馬ドライブイン 樋澤文四郎
同 八坂神社宮司 宮澤健二
同 前橋街商組合
同 (株)登利平 芦川 譲
同 藤澤塗装工業株式会社
同 本町二丁目 藤塚賢一
金参万円 関東製酪株式会社
同 上毎印刷工業株式会社
同 鵜川工業(株) 高橋秀信
同 イシクラ電設株式会社
同 (有)伊藤 伊藤昌夫金参万円 紅雲町二丁目 桐生春男
金弐万円 (株)群馬県旅行業協会
同 原嶋屋総本家 原嶋健一
同 青柳本店 長谷川益雄
同 石倉町三丁目 金井和郎発起人
藤塚賢一
中田悦正
飯久保 武小坂子町石工 横堀石材店 刻