現代 雪まつり 発祥の地
げんだいゆきまつりはっしょうのち
飯山線・北越急行ほくほく線 十日町駅から北東に600m。ほくほく線の線路と 国道117号に挟まれた一角に,“越後妻有交流館キナーレ”がある。 この施設の正面玄関前に「現代雪まつり発祥の地」と書かれた石碑と,その上に大きく複雑な彫刻が載ったモニュメントが建っている。遠目には抽象的な彫刻に見えるが,ワラ帽子を被った7人の雪ん子をモチーフにした藤巻秀正による作品で, 像全体の高さは 昭和20年に市内で記録した最大積雪深さに合わせた,4.25mもあるという。揮毫は平野壮弦。
“雪まつり”というと すぐ思い出されるのは 札幌雪まつり だが,札幌の雪まつりは昭和25年(1950) の2月18日に始まり, 十日町の雪まつりは これよりも2週間前の2月4日に 第1回が開かれた。 このため 平成元年(1990) の第40回目に「十日町は雪まつりの発祥の地」と宣言している。
この発祥碑は 今年平成21年(2009) の2月に開催された 第60回雪まつりを記念して建立された。
十日町の雪まつりは,メインイベントの「雪上カーニバル」,「音楽ライブ」「きものショー」「雪花火」などが行われ, 2009年は 約70基もの雪の彫刻(雪像)が制作され 市民や観光客を楽しませた。
写真
碑文
現代雪まつり発祥の地
十日町雪まつりは今から六十年前の昭和廿五年二月四日に始まり現代雪まつりの発祥地でもある 第一回は十日町文化協会(高橋喜平会長)が主催し 主なるイベントは雪の芸術展や雪具供養の火の周りで十日町小唄を踊る雪中カーニバルやスキー駅伝大会などで あった
この年に雪まつりが始まったのは 終戦以来製造が禁止されていた絹織物製品の生産が再開され産地には明るい気分がみなぎっていたという社会的背景があった平成廿一年二月建立