ハントンライス 発祥店
はんとんらいすはっしょうてん
金沢駅の南およそ2km。金沢市役所の裏手にホテルアクティ金沢(金沢市片町1-2-44)がある。ホテル脇のレストラン入口近くに「金沢B級グルメ・ハントンライス 元祖・創作発祥店」と書かれた電飾看板が置かれている。
「ハントンライス」は金沢地方独特の郷土料理で,ケチャップで味付けしたバターライスの上に半熟の薄焼き卵と白身魚のフライを乗せ,タルタルソースをかけたもの。オムライスにトッピングを乗せたような食べ物。現在では いろいろなバリエーションが存在するようで,トッピングにエビフライや豚カツを使用する店などもある。
名前の由来は,一般に「ハンガリーのハン」と「フランス語でマグロを意味するトン」をあわせた造語と言われている。ハンガリーの家庭料理に“ラントット・トン”というものがあるため,これに由来するのではないかとの説もあるらしいが,定かではない。鮪は白身魚ですらない。
1960年代後半に,金沢の中心地 片町にレストラン“ジャーマンベーカリーグリル”が開店に際して,料理長が ご飯をパプリカとバターで味付けし,余ったマグロのフライなどを乗せた賄い料理をヒントに,若者向きの料理として,ケチャップライスに変えたものを考案した。これがジャーマンベーカリーグリルの人気メニューになり,その後独立した何人かのコックたちが,ハントンライスを広めていったため,金沢市内の洋食店で広く供されるようになった。
その後 発祥となった片町の店は閉店となったが,ジャーマンベーカリーの当時の社長の息子がホテルアクティ内に“サッポロライオン金沢”という店を出し,料理長の息子がここに移ったため,“発祥店”の名前を受け継いだと思われる。
isshokuさんからの報告によると“ホテルアクティ金沢”は 2012年7月に自己破産して,ホテル内で営業していた“サッポロライオン金沢”も営業を中止してしまった。しかしホテルの外には2012年10月頃にはハントンライスの表示が残っていた。
その後は、近くにある グリルオーツカ(片町2-9-15)が発祥の店と通称されている。
写真
碑文
金沢B級グルメ
ハントンライス
元祖・創作発祥店