北方教育社 発祥の地
ほっぽうきょういくしゃはっしょうのち
秋田新幹線 秋田駅から南東に1.5km、赤レンガ館通りに面した駐車場の奥まった一角に、標柱が建つ。
北方教育とは、昭和初期に秋田県で始まった民間の教育運動である。子どもたちに日々の生活を文章に綴らせる「生活綴方」を教育の中心に据え、個々の生活や地域の現実に根ざした教育を提唱した。画一的な国定教育に反対し、子どもたちが社会の現実を理解し、自律的に生きる力を育むことを目指した。
この運動は、昭和12年(1937)に起きた文部省による弾圧事件「生活綴方教育弾圧事件」で大きな打撃を受けた。しかし、第二次世界大戦後、新教育の民主化の流れの中で「生活教育」として再評価され、再び注目を集めた。北方教育社は昭和28年(1953)に『北方教育』を復刊し、運動の精神は引き継がれた。
標柱の側面には碑文もあるようだが不詳。
写真
碑文
北方教育社発祥の地
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