秋田銀行発祥之地

あきたぎんこうはっしょうのち

奥羽本線 秋田駅から西に1.3km。日本銀行秋田支店の西隣に 秋田銀行大町支店があり,赤茶色の台石の上に, 灰色の楕円形の発祥碑が建っている。

明治5年(1872),伊藤博文(当時大蔵少輔おおくらしょうゆう)の下で国立銀行条例が定められ, 明治12年(1879)までに全国に153の国立銀行が開設された。いずれも設立順に銀行名に番号がついていて,通称「ナンバー銀行」と呼ばれる。

秋田銀行は この国立銀行の一つとして,明治12年(1879) に「第四十八銀行」として秋田市のこの地に創立された。しかし明治15年(1882) に日本銀行が開設され,それまでの国立銀行は民営化されて普通銀行化されることとなり,「第四十八銀行」も「株式会社第四十八銀行」に改組された。さらに昭和16年(1941) になって (旧) 秋田銀行・湯沢銀行 の2行を吸収合併して,新「株式会社秋田銀行」となり 現在に至っている。

その間,明治45年(1912)に 秋田市大町3丁目に ルネサンス様式・赤レンガ2階建ての本店を建設して移転,昭和46年(1971) に 現本店(秋田市山王3丁目)が完成するまで59年の間 本店として使われた。大町3丁目の旧本館は秋田市に寄贈され,昭和60年(1985) から「秋田市立赤れんが郷土館」として 公開されている。平成6年(1994)に「旧秋田銀行本店本館」として国の重要文化財に指定。

第四十八銀行創立から 100周年後の昭和54年(1979) に,この発祥碑は建立された。

写真


碑文

秋田銀行発祥之地

明治12年1月4日 秋田銀行の前身である㐧四十八国立銀行がここで営業を創めた 秋田県に誕生した初めての銀行である 昭和54年7月23日

地図

地図

秋田市大町2丁目 付近 [ストリートビュー]