宝生座 発祥の碑
ほうしょうざはっしょうのひ
学研都市線 大住駅から北西に1km。大住小学校と大住中学校の間に 月読神社がある。神社の参道から 少し 右手 左手の木立に入ったところに, 「宝生座発祥の碑」という 茶色の石碑が建っている。
能は 鎌倉時代後期から室町時代初期に完成を見た。室町期に成立した大和猿楽の
宝生流は, 室町時代には小田原の北条氏に保護され, 江戸時代には 能を溺愛した徳川綱吉が 宝生座を贔屓にし, 加賀藩の能も 宝生流中心となった。
なお,一般に宝生流の発祥地は奈良県桜井とされることが多く,桜井市の宗像神社には「宝生流発祥の地」の記念碑が建っている。京田辺市のこの地が「宝生座発祥の地」とされる理由は明らかでない。
写真
碑文
宝生座発祥の碑
月読神社の神宮寺を宝生山福養寺といい, 老松の茂る池には亀が遊んでいた。(今の大住中学校の地)この神社と寺に奉納した能楽座を宝生座(外山座とも)と称した。
平成二年二月建国記念の日
文学博士 志賀 剛 撰文
中西鋼二 書
下村信夫 建之