近代産業 発祥の地
きんだいさんぎょうはっしょうのち
上信電鉄 東富岡駅から南東に1.5km。上信越道の上り線を走ると富岡I.C.から1.7kmの地点で, 高速道路沿いに, 「近代産業発祥の地 とみおか」と書かれた 高さ10mを超える大きな広告塔が建っている。
周囲は広々とした畑であり, 高速道路に面していない反対側には 何も文字がなく, 明らかに高速を走る車に対してのみの宣伝が目的とわかる。富岡は, 明治初年に日本初の近代的な製糸工場が開設された町で, 製糸工場跡は国の史跡に指定されているほか, 世界文化遺産に登録する運動が盛んに進められている。
富岡製糸場は, 明治初期に創業された各種近代工業の先駆けとなるもので, これをもって「近代産業発祥の地」と称したものと思われるが, 対象となるものがはっきりしないため, 富岡市の意気込みに反して少々ぼけたものになっているように思われる。
せめて「近代産業発祥の地 - 富岡製糸工場のふるさと」とでも書いておけばよかったのに...…
製糸工場跡と周辺自治体に散らばる絹糸生産施設群は平成26年(2014)に世界文化遺産に登録された。
西に1.7kmほど戻った富岡I.C.を出て市道に出る連絡道路から見える斜面にも表示がある。
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写真
碑文
近代産業発祥の地
とみおか