国産 飛行機 発祥の地(移設)
こくさんひこうきはっしょうのち
地下鉄有楽町線 江戸川橋駅から、目白通りを東に進むと、南側に「千代田商会」という看板の架けられた小型のビル(新宿区西五軒町12-10)がある。このビルの壁に沿うように新宿区の設置した標識が建てられている。
「小型のビル」は建て替えられ、表示は撤去された。竣工後、建物右側に新たに表示が掲出されたようだ。
写真
碑文
新宿区指定史蹟
国産飛行機発祥の地
所在地 新宿区西五軒町34番地
指定年月日昭和60年12月6日明治42~43年(1909~1910)にかけて 日野熊蔵大尉により 最初の国産飛行機 「日野式一号機」が製作された林田商会 (のち日本醸造機株式会社) 跡地である。
明治時代末期, 飛行機が欧米各国で長足の進歩を遂げているのを見て 日野大尉はその将来性に着目し, 全くの独力で英・米・独・仏の文献を参考に 飛行機用発動機, および飛行機の設計と製作に着手し, 明治43年2月この地で完成した。
一層式で翼長8メートル, 全長3メートル, 発動機はニ衝程空冷式8馬力を搭載し, 完成まで3ヵ月の期間と約1900円を費やした。 大尉はこの飛行機に自ら登場して外山ヶ原で試験飛行を実施した。平成3年11月 東京都新宿区教育委員会