三春張子・三春駒の発祥地
みはるはりこみはるごまのはっしょうち
三春張子および三春駒の発祥地は、江戸時代に三春藩領であった高柴村(現在の福島県郡山市西田町高柴)に位置する高柴デコ屋敷である。デコ屋敷と言われるこの小さな地域は、三春人形・高柴だるまなどの張子人形、ひょっとこおかめなどの張子面、三春駒の生産地。江戸時代にはすでに生産されていて、18世紀頃には三春藩の保護を受け盛んになった。
この地における人形製作の始まりは江戸時代初期に遡る。東北地方では土人形が主流であった当時、仙台の堤土人形の技法を基盤としながらも、木型に和紙を貼り合わせる独特の張子技法が確立された。軽量でありながら躍動感ある複雑な造形を可能にしたこの技法により、三春張子は独自の発展を遂げた。
一方、三春駒の原型は「高柴木馬(子育木馬)」と呼ばれ、坂上田村麻呂の伝説に由来する子育てや魔除けの縁起物として同地で制作され始めた。のちに名馬の産地であった三春藩の名称と結びつき、「三春駒」の名で全国的に広く知られるようになった。
集落内では長年にわたり高柴の工人集落によってその伝統技能が継承されてきた。近世三春藩の産業・文化政策とも連動しながら技術の向上が図られ、高柴デコ屋敷は三春張子および三春駒の一大生産拠点・発祥の地として確立した。
磐越東線 三春駅から北西に4km。現在では4件あるといい、各屋敷の前に教育委員会が設置した看板が立てられている。各家の人形木型千数百点のうちの28点は、県の重要文化財に指定されている。
なお、集落には秘宝館もあるのだが見逃した(笑)。
写真
碑文
福島県重要有形民俗文化財指定
三春張子・三春駒の発祥地
福島県教育委員会・郡山市教育委員会
コメント