長津田小学校発祥の地

東急田園都市線すずかけ台駅から東に約800ｍ。東京工業大学すずかけ台キャンパスの“岡部門”から250ｍほど東、バス道路に面して西側の斜面の中腹に「南無虚空蔵菩薩」と刻まれた碑がある。そこから30段ほどの石段を上ったところにこぢんまりしたお堂に並んで「種月山耕雲庵再建碑」という石碑が建っている。この石碑に「長津田小学校発祥の地」であると書かれている。

横浜市立長津田小学校は, 1873(明治6)年にこの地にあった寺子屋「紅林塾」を「小学壮行学舎」と改めたことに始まり, 1875(明治8)年に「長津田学校」となる。

その後「長津田村立小学校長津田学校」, 「尋常第二田奈小学校」, 「横浜市田奈尋常高等小学校第一分教場」, 「横浜市長津田国民学校」などと名前を変え, 1947(昭和22)年「横浜市立長津田小学校」となった。

1956(昭和31)年長津田駅に近い現在地(長津田町2330)に移転している。

追記 2017.6

ストリートビューを見ていたら「長津田小学校発祥の地」という石碑が追加されたらしく、一時的に [未訪問] としています。写真等お待ちしております。2016年10月除幕。

参考：除幕の様子等（予備.zip）

追記 2018.4

見に行ってきましたので写真を追加し、再公開となりました

写真

碑文

長津田小学校発祥の地
沿革
今をさかのぼる百数十年前の安政4年（1857）岡部谷戸のこの地に関根範十郎氏を塾長として長津田一円の子供達を教育した紅林塾があった。
明治5年、学制発布、翌6年には村立長津田学舎となる。
その後、幾多の変遷を経て、昭和20年、横浜市長津田国民学校として独立し昭和22年、横浜市立長津田小学校となり現在に至る。
平成27年度、創立70周年記念事業にあたり学校の益々の繁栄を祈念しここに建立するものとする。
平成28年3月吉日
横浜市立長津田小学校
　70周年記念事業実行委員長　岡部一郎

種月山耕雲庵再建碑
耕雲堂の由来は種月耕雲道心念持仏の虚空蔵菩薩を奉じ桐ヶ谷後背に山居した。人呼んで耕雲谷戸と称し地自ら谷に水あり山に柴あり聖胎を養ふと云へども当時未開にして野猪群をなしたと云ふ。由って地を岡部谷戸に改め自ら一宇を開基大林寺八世久庵圓良和尚と請して開山す　時元禄元年頃なり
その後此処にて　聖胎長艱せし十五世萬眼和尚金光明最勝王経を書写し厨子に収めて今尚存す次に緜山蜜紹上座仏音是久沙弥等住した移転後のお堂は山頂近くに五間四面の建物があったが風水害による崖崩れにより現在の位置まで下り, 大正十一年春岡部農園団が改築七坪のクラブ兼用で現在に至った
昭和二十五年四月境内地払下げにより大林寺飛地境内地となる当時境内地四反三畝十二歩山林一反三畝二十六歩也此の御堂により関根範十郎信友先生が安政四年紅林塾を開き塾生を養育した寺子屋なり。現在長津田小学校の発祥の地也　此の度お堂を再建するにあたって岡部及辻その他の地区の信徒の篤い帰依によりブロックコンクリート建て九坪昭和四十八年末に竣工した
昭和四十九年一月十三日虚空蔵菩薩の縁日に慶祝落慶するに当り多数の信徒により山号碑献香及仏具等に奉納金が寄せられた
維時　　昭和四十九年正月
大林寺二十六世　大雲実英記

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長津田小学校

地図

緑区長津田町付近 [ストリートビュー]