日東紡 発祥之地
にっとうぼうはっしょうのち
東北新幹線 郡山駅から西に1.3km、21世紀記念公園 麓山の杜(福島県郡山市)内には、「日東紡発祥之地」と刻まれた記念碑が建立されている。
日東紡(日東紡績株式会社)は、日本の近代産業、特に繊維産業の発展を支えてきた企業である。現在の21世紀記念公園がある麓山の地は、かつて同社のルーツである郡山絹紡績株式会社が明治31年(1898) に設立された創業地にあたる。安積疎水の水流を利用した発電所を用い1万1千ボルトの高圧送電を行う電力業との兼業だった。
それからいくらかの変遷があり、大正12年(1923)、福島紡績㈱が片倉製糸紡績㈱岩代紡績所を買収、商号を変更して日東紡績株式会社が設立され、この地の工場は日東紡 郡山工場となった。
昭和54年(1979)、日東紡が郡山第一工場(旧郡山工場)の跡地を郡山市に売却した際、敷地内にあった「日東紡発祥之地」の記念碑は、同社の富久山事業センター(郡山市富久山町)へと一旦移設された。工場跡地はその後、郡山市によって「21世紀記念公園 麓山の杜」として整備され、市民の憩いの場となった。
その後、令和5年(2023) に日東紡が創立100周年を迎え、翌令和6年(2024) に郡山市が市制施行100周年を迎えたことを記念し、この碑を創業地である元の場所へ戻す計画が進められた。令和6年(2024) 3月、富久山事業センターから再び21世紀記念公園内へと移設され、産業史を伝えるモニュメントとして郡山市に寄贈されたことで管理を放棄した。
21世紀記念公園麓山の杜
— たか (@Michinokunotaka) April 4, 2025
(日東紡発祥の地) pic.twitter.com/fd3AhcPyLJ
写真
碑文
日東紡発祥之地
日東紡 発祥の地
- 1898年
(明治31年)- 安積疎水の水流を利用した発電所を用い1万1千ボルトの高圧送電を行う電力業と、電力を活用した紡績業を兼営する郡山絹糸紡績㈱が設立された。
- 1905年
(明治38年)- ここ麓山の地に紡績工場を移転。
- 1915年
(大正4年)- 郡山絹糸紡績㈱の紡績部門が片倉組へ譲渡され、片倉組岩代絹糸紡績所を経て、之地に片倉製糸紡績㈱岩代紡績所と改組。
- 1923年
(大正12年)- 福島紡績㈱(旧福島精錬製糸㈱)が片倉製糸紡績㈱岩代紡績所を買収するかたちをとり、商号を変更して日東紡績株式会社が設立され、この地の工場は日東紡 郡山工場となった。
- 1957年
(昭和32年)- 日東紡の最も古い工場であるここ麓山を『日東紡発祥之地』とする碑が日東紡社友会により建立された。碑表面の題字は、中興の祖である片倉三平会長(当時)が揮毫した。
- 1991年
(平成3年)- 日東紡が郡山工場跡地を郡山市に売却。
この碑を日東紡 冨久山事業センター内に移設。- 2024年
(令和6年)- 前年2023年が日東紡 創立100周年、2024年が郡山市制施行100周年であることを記念し、この碑を日東紡発祥の地である現在の21世紀記念公園 麓山の杜に移設。産業史を追想するモニュメントとして郡山市に寄贈した。
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