ピオーネ 発生の地

ぴおーねはっしょうのち

ピオーネは黒葡萄の一種で、「開拓者」という意味のイタリア語に由来する。

巨峰が開発された下大見村白岩(現 伊豆市上白岩2000)にある大井上おおいのうえ理農学研究所で葡萄交配の手ほどきを受けた井川秀雄は、1110種もの交配種を作り出した。そのうちのひとつ、巨峰とカノンホール・マスカットとの交配により作り出された「井川210号」が山梨県でパイオニアという名称で栽培され、後に種苗登録する時ににピオーネと改名して世に名を馳せた。

現在のピオーネは大粒の葡萄では巨峰に次いで2番目に生産されている。生産量は岡山県が最多で、山梨県が2番目。次いで広島・香川と続き、瀬戸内地方での生産量が多い。

もとは幕が掲げられていたようだが、幕は当コレクション外。その後、小振りな看板が掲げられたということで、見に行ってきた。

ピオーネの故郷を遺そうプロジェクト

伊豆縦貫道 E70 長岡I.C.の南、県道130号 伊豆長岡三津線から農地にはずれた田圃の片隅に、一部分だけ網で囲われた葡萄畑が残されている。その南側に小振りな看板が、南東側に大きめなシンプルな看板が掲出されている。すぐ近くには、伊豆の国パノラマパーク展望台へ至るロープウェイが頭上を跨いでいる。

写真

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碑文

ピオーネ
発生の地

開拓者 井川秀雄

日本の宝・地域の宝

ピオーネ誕生の地

交配・育種家
井川秀雄
1896 〜 1985

地図

地図

伊豆の国市小坂 付近 [ストリートビュー]