林業研究 発祥の地
りんぎょうけんきゅうはっしょうのち
東急目黒線 武蔵小山駅から500m北に「林試の森公園」がある。 公園内の東寄りの広場の隅、たいざんぼくのトイレ前に発祥碑とその説明用の副碑が並んで建っている。
この地は名前の通り, 林業試験場があった場所で, 試験場が筑波に 移転した後に公園として公開された。
- 1900(明治33)年 農商務省林野整理局が「目黒試験苗圃」として開設。 その後 林野庁付属の「林業試験場」となる。
- 1978(昭和53)年 試験場は 筑波研究学園都市に移転。
- 1989(平成元)年 「都立林試の森公園」として一般公開。
公園は東西700m, 南北250mと細長く, 面積は12万平米(2万3000坪) ある。林業試験場時代からの約250種類の樹木がうまく活かされており, 公園全体が植物園となっている。ただし 樹木中心なので 草花は少ない。
写真
碑文
林業研究発祥の地
顧みれば 明治11年 東京府下西ヶ原で開始された樹木試験場の事業をうけて 明治33年この地に農商務省目黒試験苗圃が設定され 明治38年(1905)11月1日 山林局林業試験所が発祥した
以来 昭和53年3月 農林省林野庁林業試験場として筑波研究学園都市へ移転するまで 日本の森林 林業 林産業の研究の中心として輝かしい業績をあげてきた
この間 数多くの国内外の研究者がこの地を訪れ「林業試験場」の名は 世界に広く知れわたった
林業試験場は 現在筑波の地において森林総合研究所として発展を続けている
この度 跡地に「林試の森公園」が建設されるにあたり 林業試験場の栄光をたたえ 関係者多数のご賛同を得て 記念碑を建立する平成4年6月吉日
林業研究発祥の地記念碑
建立事業実行委員会