沙流川 流送 発祥の地
さるがわりゅうそうはっしょうのち
石勝線の
「
日高町の西側に隣接する むかわ町では,毎年「むかわ町穂別流送まつり」が行われている。
なお,この発祥碑のある場所から 600mほど南東の道路沿いには「流送始め跡」という案内板が建っている。
写真
碑文
沙流川流送発祥の地
沙流川流域原生林の伐採・流送という大事業に挑んだ坂本竹次郎は,明治四十二年,始めてこの場所に材木を浮かべ,遠く太平洋岸へ送り出した。かつて「林業の町」として栄えた日高町発展の歴史の始まりである。
当時の流送は,切り倒した材木をいったん三号沢の堰でせきとめ,水量が十分になるのを見計らって一度に放流する。そして,散で流した材木を途中で筏に組み,流送夫がこれに乗って,沙流太 (富川)河口まで送り届けたのである。流送夫を務めたのは,越中(富山)など本州各方面から雇われた熟練者達であった。
黄色い円錐型の傘を水にぬらして竿をあやつる越中衆の姿がよみがえるようである。坂本木材株式会社創業一〇〇周年記念事業
平成七年九月建立
流送始め跡
明治42年10月さんご渓谷入口で伐出された2千石の材は直ちにこの下の本流に流されました。沙流川の流送の始りです。丸太は波に呑まれながら「しぶき」をあげて,木鼻,中狩り,筏流しと送られて
平取 土場に着いたのは11月10日であったと言います。