写真工業 発祥の地
しゃしんこうぎょうはっしょうのち
新宿駅 西約1km。新宿中央公園の中央付近。東京都庁第一庁舎に向かい合う位置の 小樹林の中(“区民の森”, 管理事務所の近く)に標柱が建っている。
ここは, 明治35年(1902)に 小西本店(後の小西六写真工業)が 日本での最初の写真感光材料国産化の為に 研究・製造拠点を設け, カメラやフイルムまで国産化した場所。小西六写真工業は 昭和62年(1987)に コニカ株式会社と社名変更し, さらに 平成15年(2003)には ミノルタ株式会社と合併して“コニカミノルタホールディング株式会社”となった。
新宿中央公園は 昭和43年(1968)に, 淀橋浄水場と小西六写真工業の工場の敷地跡に造られた。
この発祥碑は ここに 小西六工業の工場があったこと, 新宿新都心開発に伴い移転したこと を記録するために建てられた。発祥碑には, 平成15年7月時点では「小西本店(現・コニカ)」と書かれていたが, 平成18年(2006)2月には「小西本店(現・コニカミノルタ)」と変更されている。
写真
碑文
写真工業発祥の地
この地は, 明治35年5月(1902年), 小西本店(現・コニカ)が, 写真感光材料の国産化を 図り, 研究所と工場(六桜社)を建設し, 製造を始めたところである。同社は, さらにカ メラの製造も始め, 写真フィルムの国産化にも成功した。その後, 昭和38年, 新宿副都 心建設事業により, 八王子・日野へ移転した。今日わが国は, 世界の写真王国となって いるが, その礎は, この地で築かれたものである。
昭和58年5月1日
新宿区設置