スポチャン発祥の地

すぽちゃんはっしょうのち

東海道線 由比駅から 北に2km。清水区役所由比支所から北に約1km上ると,阿蘇宇神社(静岡市清水区由比阿僧64)がある。神社の境内に建つ高さ3mほどの石碑に「スポチャン発祥の地」と刻まれている。

「スポチャン」とは「スポーツチャンバラ」のこと。

子供のころ 棒切れを手にして野山を駆け回った“チャンバラごっこ”をベースに, 新しく安全な用具を開発して,誰でもが理解できる単純なルールを定め,老若男女にとって“安全で自由な”スポーツとしてのチャンバラができあがった。用具(武器)は “エアーソフト剣”と称する柔らかい棒状のもので,その中身は空気。

スポチャンを考案したのは,横浜で警備会社を経営する 田邊哲人氏 (後の国際スポーツチャンバラ協会会長)。昭和46年(1971),小冊子『護身道』を発刊し,“護身道”という名前で始まり, その後「全日本護身道連盟」を発足させ,これが“国際スポーツチャンバラ協会”と改称, 国内外で会員15万人を超えるまでに普及。

ところで,なぜここ由比の小さな神社が スポチャンの発祥の地なのだろうか。 どうやら 少年時代を由比町で育った田邊会長がこの神社境内で友人たちと“チャンバラごっこ”をしたのがスポチャンの起源である,という意外な理由であるらしい。
「最初のスポチャンの試合がこの神社の境内で行なわれた」というようなエピソードを期待したのだが,「スポチャンの創始者が子供時代に遊んだ場所」が発祥の地とは,いささか脱力の感があるが、源流であることにはかわりがない(笑)。

写真

  • スポチャン発祥の地
  • スポチャン発祥の地 ポエム
  • スポチャン発祥の地 碑陰
  • スポチャン協会歌 歌詞
  • 芳名集
  • 芳名集

碑文

スポチャン発祥の地

人の命は長くして短く、人生は遠く険しく重く尊い。
人ひとりの力は弱くとも、支え合い讃え合い、共に生きるスポチャンの強い絆は、また風のごとく世界をわたり、そのこころは永遠である。
社団法人日本スポーツチャンバラ協会、並びに国際スポーツチャンバラ協会創設の師田邊哲人会長は、ここ阿蘇宇神社を発祥の聖地と定め、師の唱える青少年の健全育成への熱き思いと、世界の恒久平和を念ずる日本武道の魂を碑に刻み、ここに末永く後世に残す。

記念碑建立発起人代表 由比町長 望月俊明

私がスポチャンを語る時「子供の頃神社の境内や野山をかけめぐり皆で遊んだチャンバラごっこを今安全と公平自由なスポーツとして……」
スポチャンはこの地より世界に羽ばたいていった。

田邊哲人

(芳名略) (スポチャンの歌 略)

地図

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静岡市清水区由比阿僧 付近 [ストリートビュー]