東京家政学院 発祥の地
とうきょうかせいがくいんはっしょうのち
都営地下鉄 大江戸線 若松河田駅から南西に500m。都立総合芸術高校から150mほど北の住宅地に“リリエンハイム新宿”というマンションがある。これの南面に\黒御影石の石碑が建っている。
東京家政学院は,大学・大学院・高等学校・中学校を有する私立学校で,東京千代田区と町田市にキャンパスがある。大学までは女子校だが,大学院は男女共学。創立者の大江スミは,東洋英和女学校でキリスト教の精神を学び,母校の教員などを経験した後に,文部省より英国に留学を命ぜられて家政学を,その後も私費留学生として社会衛生学を学んだ。帰国後は女子高等師範学校の教授を経て,大正12年(1923) に“家政研究所”を開設。これが現在の東京家政学院の母体となっている。
大江の教育理念は「時代と社会の要望に応える日本女性にふさわしいすぐれた知性・豊かな徳性・望ましい諸技能を,個性に応じて調和のとれた形で修得させる」ことで,この理念は現在“KVA精神”(知性[Knowledge]・徳性[Virtue]・技能[Art])と呼ばれている。
この発祥碑は平成26年(2014)に 東京家政学院創立90周年事業として,東京家政学院及び同窓会により建立された。
写真
碑文
東京家政学院発祥の地
Knowledge
Virtue
Art大江スミ(旧姓 宮川)は 英国留学後家政学の理想を実現するため1923年(大正12年)この地に家政研究所を開設しました
1925年(大正14年)麹町区(現千代田区)三番町に東京家政学院を創立し今に至ります2014年(平成26年)5月21日建基 東京家政学院・光塩会・あづま会