土沢駅 発祥の地
つちざわえきはっしょうのち
釜石線 土沢駅前にシンプルな石碑が建っている。
土沢駅は、1913(大正3)年 花巻と釜石を鉄道連絡することを目指して建設された“岩手軽便鉄道”により,その最初の開業区間の終点駅として開業した。その後 1936(昭和11)年に 国有化されて国鉄釜石線の駅となった。
この発祥碑は 特に何の説明もなく駅前にポツンと建っている。“発祥の地”とは“ある物事が初めて起こった土地”とされており,鉄道駅のような施設の発祥の地といえば
- 現在は別の場所ある施設が 最初にできた場所。
- 同種の施設が複数あって,その最初のものができた場所
のいずれかではないかと思うのだが,土沢駅は開業時にこの場所に設置され,その後ずっとこの場所にあるので,①ではないし,当然②でもない。どうしてこの碑が建てられたのか いきさつがわからないが,何となくシックリこない。
余談だが,釜石線は“銀河ドリームライン釜石線”という愛称で呼ばれている。これは釜石線の前身 岩手軽便鉄道が宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』のモデルと言われているためで,また土沢駅は『銀河鉄道の夜』の銀河ステーションのモデルと言われる。また 宮沢賢治が作品中にエスペラント語の単語をよく使用していたことから,釜石線の各駅にエスペラント語による愛称が付けられている。土沢駅は「
写真
碑文
土沢駅発祥の地
開業八十周年記念
開業大正二年十月十四日平成四年十月吉日
土沢駅を守る会
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