榎並 猿楽 発祥の地
えなみさるがくはっしょうのち
大阪市営地下鉄
猿楽(=申楽)は, 平安~鎌倉時代に流行した ややコミカルな雑芸で, 軽業・物真似・曲芸などが含まれていた。 鎌倉時代後期には 猿楽を母体として これに演劇の要素が加わって 能・狂言として発展していった。
「榎並猿楽」は 南北朝から室町時代にかけて活躍した 猿楽の一派で, この辺りに“座”を構え, 住吉大社の特権を与えられたことにより 一時は大きな影響力を持った。しかし 室町時代にこの地が応仁の乱の影響を受けたため次第に衰退したと言われる。
写真
碑文
榎並猿楽発祥の地
榎並城跡伝承地平成二年三月 大阪市建立
この地は摂津猿楽の一流として中世に栄えた榎並猿楽発祥の地として知られ また 戦国時代 三好政長がこの辺りに榎並城を築き子息政勝とともに居城としたと伝える