いかなご 釘煮 発祥の地
いかなごくぎにはっしょうのち
神戸線 塩谷駅の西側、ロイヤルパレス塩屋(神戸市垂水区塩屋町1丁目2-26)のエントランスに石碑がある。線路反対側の4丁目から移設されてきた。
「いかなご(玉筋魚)」は 北海道沿岸から九州まで日本全国に広く分布する小型の魚。
- 3~5cmぐらいの小さい幼魚を「こうなご(小女子)」「しんこ」
- もっと大きくなったものを「おおなご(大女子)」「ふるせ」
などと呼ばれる。
兵庫県は全国トップクラスの水揚げがあり, 2月下旬から3月一杯 船曳網の船団がこの群を追いかける。
神戸・明石など 瀬戸内海沿岸の町ではいかなごの
これが評判になって 店頭でも売られるようになり, また 各家庭でも作るようになった。昭和35年(1960)頃になって 垂水漁協により「くぎ煮」と名付けられたとも言うが定かではない。
3月ごろに 神戸~明石~加古川~姫路あたりの町中を歩くと, スーパーや魚屋の店先には いかなごが山と積み上げられ, あちこちの家から 佃煮の匂いがただよってくる。瀬戸内海の春の風物詩である。
碑はすぐ北に走る鉄道高架をくぐった山側にあったのだが、何かの事情で遅くとも令和3年(2021)には当地マンション壁際に移転されていた。その後、令和6年(2024) までに入口通路脇に移動したので側面・背面も見られるようになっている。
なお「魚友跡地」ではないことになったのではないかとも思うのだが、徒歩1分程度なのでいいのか? この集合住宅のオーナーが魚友関係者なのか?本当にいいのか? 建物前歩道が1m足らずでどうやって建て替えするのか? 建て替えになったら碑はどうなる予定なの? など、興味は尽きない。
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写真
碑文
いかなご釘煮発祥の地
塩屋魚友跡地
平成15年3月
五代目 松本幸次郎