かまぼこの 発祥地

かまぼこのはっしょうち

神戸のど真ん中、生田神社(神戸市中央区下山手通1丁目2-1)境内の「生田の杜」に比較的新しい碑が建つ。

設置は平成27年(2015) 11月15日。古文書に出てくる永久3年を西暦に換算した1115年に因んで11月15日を「かまぼこの日」としているそうで、かなり強引な設定ではある。

かまぼこの歴史は大変古く、その料理法は神話時代まで遡るそうだ。その中で、ここ、生田神社が発祥とされているのは、碑文の通り神功皇后が生田神社で魚肉のすり身を鉾の先に塗りつけ、焼いて食べたことをもって発祥としているということだ。

碑文のなかの「類聚雑要抄」が記されたのは平安時代末期。その後も古文書にはたびたび登場し、室町時代には「かまぼこは蒲のほこに、にせたる物なり」とあるそうだ。河原に育つ蒲の穂に似ているので「かまぼこ」と言う名がおこったのだと記されている。これらの資料からは太古の昔からかまぼこはかなりポピュラーな食べ物であったことが想像できる。

写真

  • かまぼこの発祥地
  • かまぼこの発祥地 背面
  • かまぼこの発祥地 側面
  • 生田の森
  • 生田神社

碑文

かまぼこの発祥地

かまぼこは、魚を美味しく食べるための手段として日本で生まれた伝統製品のひとつです。

その起源を辿っていくと、古くは西暦201年(神功元年)、神功皇后が三韓への遠征の時に、ここ神戸の生田の杜で、すりつぶした魚肉を鉾の先に塗り付けて焼いたものを食べたのが、かまぼこの始まりという伝説があります。

その後、「類聚雑要抄」という古文書に初めて登場し、その中に西暦1115年(永久3年)関白右大臣藤原忠実が移転したときの祝宴の献立があり、「蒲鉾」と名づけられた今のちくわに似ている絵がありました。

かまぼこ業界はこの年号に因み11月15日を「かまぼこの日」としています。

ここ兵庫県は、北は日本海、南は瀬戸内海そして淡路島という自然に恵まれた土地であり、海の幸にも恵まれていたと推測され、古くからかまぼこの誕生、そして今日までのかまぼこ文化の発展に適した土地だと考えられます。

この生田神社で海の恵に感謝し、なお一層のかまぼこ食文化の普及・発展を祈念してここに建立いたしました。

兵庫県蒲鉾組合連合会

地図

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神戸市中央区下山手通1丁目 付近 [ストリートビュー]