ゼライス 発祥の地

ぜらいすはっしょうのち

仙台地下鉄南北線 長町一丁目駅から広瀬橋を渡って南東に約1.5kmに、ゼライス株式会社若林工場跡地を利用したショッピングセンター「ゼライスタウン」がある。その一角にゼライス社のアンテナショップがあり、変形の空地の隅に石碑が立つ。

ゼライスは登録商標で、ゼライス社が製造販売するゼラチン製品のこと。脊椎動物の脊椎や骨などの原料から抽出して精製したもので、スーパー等の製菓コーナーに行くと見られる。湯煎で溶け、冷やすと固まってゼリーになる。

ゼライス株式会社の前身である宮城化学工業所が創業した場所であり、同社のゼラチン製造の歴史が始まった地である。

昭和16年(1941) 、稲井善八が宮城化学工業所を設立した。世界で初めて鯨を原料としたゼラチンの製造所として創業した。宮城県で得られた鯨の利用されない部分を原料として活用しようと研究したことが、創業の始まりである。

ゼラチン製造には、原料を洗うため大量の水が必要であった。そこで、広瀬川の伏流水が豊富に湧き出る仙台市若林区が工場の立地に選ばれた。旧仙台若林工場の敷地には、現在も「ゼライスの泉」と呼ばれる井戸が残されている。昭和53年(1978) の宮城県沖地震では、仙台市内の水道が断水した際、工場の井戸から仙台市水道局がタンクローリーで取水し、市民への給水に利用した。

昭和28年(1953) 、家庭用高級ゼラチンパウダー「ゼライス」を発売した。ゼライスは家庭でゼリーなどを作るための製品として広まり、同社を代表する商品となった。

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碑文

ゼライス発祥の地

昭和16年、塩釜の株式会社稲井善八商店は、この地に宮城化学研究所を設立し、東北大学の井上嘉都治博士のご協力を得て、世界で初めて鯨を原料とするゼラチンの生産を開始した。
昭和19年に宮城化学工業株式会社と改組し、戦中戦後の混乱期も従業員の懸命の努力により乗り越え、昭和28年には、日本初となる家庭用高級ゼラチンパウダー・ゼライスを発売し、我が国の食文化の発展に大きく貢献した
平成時代に入り、インド・台湾・中国、そしてオランダに工場を建設し、ゼラチン、コラーゲンの世界的な流通ネットワークを築き上げ、グローバルな飛躍を遂げた。
平成16年、ゼライス発売50周年を記念して、ブランドイメージの向上を図るため、社名をゼライス株式会社に変更した。
平成23年、本社工場を現在地から多賀城市に移し、同年発災した東日本大震災の危機を克服し、現在にいたる。

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仙台市若林区 付近 [ストリートビュー]