釜戸 地名 発祥の地

かまどちめいはっしょうのち

中央本線 釜戸かまど駅から南西に約1.5km。大きな岩の前に飯炊き釜を模したユニークな碑が設置されている。

地盤や岩が浸食された地域を日本の地名では「蒲」等で呼ぶが、この地もおそらくその様であり、その変形した大岩がかまどのようだということからとくに「釜戸」と呼ばれるようになったらしい。かつては土岐とき郡釜戸村と称していたが、昭和29年(1954) に周囲の町村と合併し、瑞浪市となり今に至る。

飯炊き釜の下に設えられたかまどにはときどき薪のようなものが差し込まれていることがあるようなのだが、訪問時にはとくに何もなかった。それがオブジェクトなのか、例祭なのか、たんなるイタズラなのかは不詳。また、釜のふたがもちあがりそうな気配を感じないこともないが、この釜で煮炊きができるかどうかも不明(普通はできませんよねw)。

写真

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碑文

釜戸地名発祥の地

平安時代(西暦一、二〇〇年頃(八〇〇年前))この洞の巨岩が、御飯ごはんく「かまど」に似ていることから、誰云うとなく「かまど」と呼ばれるようになった。

当時、まれた歌に「かまど」の名がうたわれている。

天地あめつちの 声のどけきは かまど山 草木とともに 春は来にけり

西行法師詠

春は花 秋はしばたく かまど山 霧もかすみも 煙なるらん

源三位頼政詠

江戸時代前、創立不詳なれど、ここに阿弥陀堂が建立され、善光寺参りの第四十一番の札所であった。

原文ママ

地図

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瑞浪市釜戸町 付近