関東地方で 最初の 水力発電所

かんとうでさいしょのすいりょくはつでんしょ

小田急ロマンスカーも乗り入れる、箱根登山鉄道 箱根湯本駅の南西側、早川と須雲川の合流点のすぐ上流にある吉池旅館の敷地の道路から見える場所に、箱根電燈発電所跡を示す看板が立てられている。内容としては、この地点が、京都蹴上けあげ発電所に次いで、関東地域で最初の水力発電所があった場所であるという。

看板表示の下側に細長くさらに「玄関横に碑があるのでぜひ見てくれ」という内容の一文が添えられているが、見当たらないので若いフロントマンに尋ねてみたところ、2016年に行われた耐震工事の際に邪魔になり撤去してしまい、倉庫に保管しているとのことだった。残念だが、吉池旅館の旧ページや2015年版のストビューでは玄関向かって右手に石碑の存在が確認できる。この看板の真横にでも再設置したらとてもよい史跡となることでしょう。

なお、現在は庭園内の流れに小水力発電装置を沈め、3W程度の発電をしているとのこと。

参考:吉池旅館予備.zip

写真

  • 日本水力発電発祥地跡
  • 関東地方で最初の水力発電所 箱根電燈発電所跡
  • 箱根電燈発電所跡 版画コピー
  • 吉池旅館
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碑文

箱根電燈発電所跡

ここは、明治二十五年(一八九二年)六月関東地方で最初の水力発電所が設置された史跡です。我国では京都蹴上発電所(明治二十四年)につぐ二番目のものです。この発電所は、都市を離れた地奌であったこと、国産機会を用いたことなどが注目されるところです。発電した電力は、湯本および塔之沢温泉郷に供給し、当初は、電灯二〇〇灯が奌ぜられました。森鴎外はこの地に遊び著書「青年」に「水力電気の明り」と書いてあるのも興味深く感ぜられます。左の銅版画は、明治二十七年頃の状況ですが、発電所を中心とした当時の温泉街の様子などが生き生きと画かれております。ご覧下さい。中央に発電所がありそこから配電線が温泉街に延びています。また左手下に郵便電信局があり電話線も配線されています。その他、馬車鉄道、洋館風の萬翠館(現、福住)、発電機、図の縁飾りのアーク灯などがお目にとまるでしょう。この発電所も明治三十三年須雲川上流に大容量の湯本発電所が建設されて廃止となり地上から消えました。

昭和五十三年五月
電気一〇〇年を記念して建立

協賛
  • 東京電力株式会社
  • 箱根町
  • 湯本湯場自治会
  • 吉池旅館

地図

地図

箱根町湯本 付近 [ストリートビュー]