知名町での 電力事業 発祥之地

ちなちょうでのでんりょくじぎょうはっしょうのち

鹿児島県 沖永良部島南部の知名ちな町役場の、道を挟んだ西隣の駐車場として使われている三角形の土地の北側に、九州電力の石碑が建つ。

この場所では、昭和10年(1935) から平成10年(1998) までの間、知名発電所が稼働していたが、現在は取り壊されて姿はもう無い。現在は九電では昭和52年から稼働している新知名発電所からの送電となっている。島内には他に、地熱発電や風力発電、太陽光発電も行われている。

写真


碑文

九州電力
知名発電所

知名町での電力事業発祥之地

沖永良部島では昭和2年に沖永良部電気㈱(初代社長=吉川前友氏)の設立と同時に発電所の建設(現在の古里)を進め、昭和4年11月に初めて「電灯の光」を見ることができました。昭和7年には知名村営となり、原田孝次郎氏が責任者となるとともに、昭和10年に発電所をこの地に移転し、以来平成10年まで沖永良部全島に電力を供給してきました。

その間、経営は九州配電㈱、大島電力㈱、九州電力㈱へと引き継がれ、発電能力も年々増強されて島内全域並びに24時間送電(昭和41年)することとなりました。平成10年に知名周辺の都市計画・街路事業の着工に伴い、当地の発電所も移転・解体することとなり、昭和52年から稼働していた新知名発電所に平成11年、全面移転することとなりました。

この記念碑は、吉川前友氏や原田孝次郎氏をはじめ多くの先人達の偉業を称え、今日の本町発展の礎を築かれた御遺徳を後世に伝えるとともに、町制60周年の記念すべき年に街路「大山通線」の竣工を記念いたし、電力事業発祥の地としてこの地に建立いたしました。

平成18年10月 吉日

知名町長 平安正盛

地図

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