埼玉県 電灯 発祥の地

さいたまけんでんとうはっしょうのち

西武新宿線 本川越駅の北東800m。東京電力 川越支社(川越市三久保町17-4)前に ごつい掲示板が建てられている。

日本に初めて電灯が灯ったのは明治15年(1882)。アーク灯を使った街灯が東京 銀座に 設置された時だった。まだ“発電所”というものがなく, 現地に小規模な(移動式の) 発電機を設置して 直流110vの電力を供給したという。東京に初めて発電所ができて 一般家庭や企業などに電力を供給できるようになったのは, 明治20年(1887) のことだった。(「電燈供給発祥の地」を参照)

埼玉県における電力の供給は ここ川越が最初だった。

明治36年(1903) 川越電燈㈱が設立され, 翌年から この地に設置された発電所から 近隣の住宅などに電灯が灯された。 当初の給電対象は 川越町内431戸であったという。さらに 川越電燈は 川越馬車鉄道と合併して 川越電気鉄道と改称し, 川越~大宮間に敷設された電車に電力を供給するようになった。後に 電力部門は鉄道部門と分離されて 帝国電燈に吸収され, 現在の東京電力に引き継がれている。

川越の町は, 江戸時代 新河岸川の舟運により江戸との物流が活発に行われて 商人の町“小江戸”と呼ばれ大いに繁栄し, 明治になってからも 埼玉県内最高の文化都市であり 政治経済の中心地だった。明治になって 舟運に代わって 鉄道が乗客・物資輸送の役割を担うことになり, 明治35年(1902) に川越-大宮間(12.9km)に馬車鉄道が敷設され, 明治39年(1906) には全国で7番目と 言われる路面電車が開通した。

この鉄道は, 後に 西武鉄道 大宮線となったが, 昭和15年(1940) に開通した 国鉄 川越線と 競合したため 廃止された。

写真

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碑文

東京電力 埼玉県電灯発祥の地

川越火力発電所跡地

東京電力川越支社は, かつては川越火力発電所でした。
明治三十七年(一九〇四年)埼玉県下で初めての 石炭火力発電所として100kw発電機二台を 使用し, 川越町での電灯供給を開始しました。

川越電気鉄道

発電所でつくられた電気を使い, 明治三十九年十月には, 川越~大宮間を結ぶ電気鉄道が開通し, チンチン電車 の愛称で親しまれました。なお, 駅の跡地は 川越市立中央公民館となっています。

東京電力㈱は平成23年(2011) 以降、シンボルマークを変更したりしつつ、「東京電力」とわかる表示を次々に削除しており、当表示においても東京電力の社名やマークは撤去された。

地図

地図

川越市三久保町 付近 [ストリートビュー]