甲陽学院 発祥之地

こうようがくいんはっしょうのち

阪神電鉄 甲子園駅の西 250m。ノボテル甲子園 ホテルヒューイット甲子園(西宮市甲子園高潮町3-30)というホテルの敷地に西側から入ってすぐ左側の林の中に, 平板状の石碑が建っている。

甲陽学院の歴史は, 大正6年(1917)に 伊賀駒吉郎氏の創設した「私立甲陽中学」に始まり, 大正9年(1920) 辰馬吉左衛門氏が設立した「財団法人辰馬学院 甲陽中学」に継承された。

戦後の学制改革によって,旧制中学校は新制「甲陽高等学校」と改称され, 新たに「甲陽中学校」が新設された。

近年になって甲子園地区の教育環境が悪化したため, 1978(昭和53)年に高等学校を 現在地(西宮市角石町)に移転した。甲子園の校舎跡地には, 平成4年(1992)に近代的なホテル 甲子園都ホテルが開業、後にノボテル甲子園となった。


ノボテル甲子園は平成29年(2017)にグループから脱退して名称変更、設備等も一新した。

平成30年(2018)頃、西側に建屋が増え、碑の場所が変わったかもしれない。

写真

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  • 甲陽学院発祥之地 レリーフ

碑文

甲陽学院発祥之地

大正六年ニ月, ここ兵庫県武庫郡今津村 字東中畑の地に, 伊賀駒吉郎氏は, 私立甲陽中学を創立, 初代校長に就任した。
同九年三月, 育英事業に志を有する 辰馬吉左衛門翁は, 私財を投じて, 財団 法人を設立, 辰馬学院甲陽中学校が発足した。爾来六十有ニ年, その間, 戦後の学制改革により, 財団法人辰馬学院は 辰馬育英会に組織を変更し, 中学校は香櫨園に移設, 甲子園の校舎は辰馬育英会 甲陽学院高等学校に継承され, 幾多のすぐれた人材を輩出して今日に至った。
しかるに教育環境の悪化を憂慮した現設立者辰馬吉男氏は, 学院の一層の飛躍を念願し, 市北部の角石町の同家所有地に校舎を新築, 昭和五十三年四月, 高等学校は, この地に移転した。
甲山山麓に移り終わった今, 甲陽学院発祥の地に一碑を建立, 学院不滅の證として後世に伝へむとするものである。

昭和五十三年四月

学校法人 辰馬育英会

地図

地図

西宮市甲子園高潮町 付近