黒川温泉の始まり
くろかわおんせんの始まり
豊肥本線 阿蘇駅から北に31km、久大本線 湯布院駅から南西に50km、黒川地蔵尊(阿蘇郡南小国町満願寺6612-2)前に看板が掲げられている。
黒川温泉の発祥は、江戸時代に遡る「首なし地蔵(身代わり地蔵)」の伝説に深く結びついている。
伝承によれば、豊後国(大分県)の中津留に貧しい塩売りの甚吉という男が住んでいた。甚吉には病で寝たきりの父親がおり、父の病気平癒を願って地蔵菩薩に商売物の塩を献上した。その後、父に食べさせるため畑へ甘瓜を盗みに入り、地主に捕まって首をはねられた。しかし、落ちていたのは甚吉の首ではなく、お地蔵様の首が落ちていたという。
その後、肥後細川藩の修行者である本田勝十郎がこの地蔵の首を肥後国(熊本県)へ持ち帰ろうとした。その道中、玄河(現在の黒川)で休息をとっていたところ、地蔵から「ここに安置してほしい」との告げがあった。勝十郎と地元の村人たちがその首をこの地に奉納し、大切に祀ったところ、そこから温湯が湧き出したとされている。これが黒川温泉の始まりと伝えられる。
現在も黒川地蔵尊は「首なし地蔵」として地蔵堂に祀られており、黒川温泉の発祥の象徴となっている。毎年5月8日には温泉街の住民によって地蔵祭りが執り行われている。
写真
碑文
黒川温泉の由来
むかしむかし、豊後の国の中津留という所に貧しい塩売りの甚吉と 病で寝たきりの父親が住んでいました。そんなある日の事お地蔵様に商売用の塩をほんの少しお供えして父の病が早くよくなる事を願って 畑に甘瓜を盗みに入りましたが地主に見つかり 甚吉は首をはねられてしまいました。しかし そこには身代わりになられたお地蔵様の首だけが落ちていました。ある日、肥後細川藩の修行者で 本田勝十郎という人が肥後の国に持ち帰ろうとし 旅の途中でのこの地玄河(黒川)で一休みをしていた所お地蔵様が「ここに安置してくだされ」とお告げされたそうです。村人達がお地蔵様の首を奉り大切に守り続けたところ この地より温泉が湧き出たのが 今の黒川温泉の始まりと言われています。今も黒川を見守るありがたいお地蔵様。毎年五月八日には、黒川の住民達がお地蔵様に感謝し 地蔵祭りを行っています。
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