京都 瓦斯 発祥の地

きょうとがすはっしょうのち

京都市営地下鉄東西線 市役所前駅から 南西に200m。富小路通と柳馬場通の間,姉小路通り(御池通りの一筋南)に面して, 高さ3mほどの灰色のポールが建っていて,その上に載った透明な筒の中で 小さなガスの炎が燃えている。ポールの根元には,「姉小路界隈町式目制定記念」と書かれた標識がある。

この場所から30mほど南に(柳馬場通に面して)“アーバネックス三条”という 8階建てのマンションがある。ここは 大阪ガスのグループ企業が2002年に建設した建物で, この場所は 元 京都瓦斯株式会社の本社があった。京都瓦斯は 明治42年(1909)にこの地に設立され,京都市内に都市ガスを供給したが, 戦後 昭和20年(1945)に 大坂瓦斯に吸収合併された。

アーバネックス三条は 平成7年(1995)に突然建設計画が発表され,京都の古い街並みが広がる この地域に大型マンションはふさわしくないと反対運動が起こされ, 協議の結果 計画は白紙撤回され,高さ・容積を縮小し 外観も地域にふさわしいものとするなど 変更が加えられた。さらに 地域の建築協定として“姉小路界隈町式目”が取り決められ, 「京都のまちづくりの希望の灯り」モニュメントとして 京都瓦斯のガス灯が復元・設置された。

ちなみに,このガス灯は 24時間点灯している。

写真

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  • ガス灯
  • 京都瓦斯発祥の地(2023)
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碑文

姉小路界隈町式目制定記念
(建築協定)
(この地の南 京都瓦斯発祥の地)
2002年8月27日

地図

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